首相官邸で開かれた観光立国推進閣僚会議=5日午前【拡大】
政府は5日、観光立国推進閣僚会議を開き、訪日外国人客による旅行消費額を年間4兆円に倍増させる新たな観光立国行動計画をまとめた。訪日外国人客数2000万人を達成する年に2014年比で倍増させる。また、全国で40万人の新たな雇用を生み出すことや、20年までに地方の免税店を3倍に増やすことを盛り込んだ。訪日外国人客の取り込みを強化し、観光を日本経済を牽引(けんいん)する基幹産業に成長させる。
14年の訪日外国人客数は約1341万人で、旅行消費額は2兆278億円だった。政府は訪日客2000万人を達成した年に旅行消費額を4兆円にする。また、魅力ある観光地域づくりに取り組み観光客を呼び込むことで、全国で40万人の雇用を創出する。
太田昭宏国土交通相は記者会見で、これまで「五輪イヤー」の20年に達成するとしていた訪日客数2000万人の達成時期に関し「20年より前倒しになる」との見通しを示した。