【ギリシャ危機】EU、首相説得断念か 交渉の「扉」一時閉じる

2015.7.2 22:14

国民向けに演説するチプラス首相=1日(ギリシャ首相府提供・ロイター)

国民向けに演説するチプラス首相=1日(ギリシャ首相府提供・ロイター)【拡大】

 【ボン(ドイツ西部)=宮下日出男】ユーロ圏財務相らがギリシャとの協議を国民投票終了後まで見合わせることを決め、EU側は「開かれている」としてきた交渉の扉を一時閉じた。支援問題で譲歩姿勢を示しつつ、EU批判を展開するチプラス首相にEU側も当惑気味だ。首相の説得をあきらめ、ギリシャ国民の判断に事態を委ねた格好だ、

 「政治的な状況を考えれば、さらに協議する理由はない」。1日の財務相会合後、デイセルブルム議長はこう語り、5日の国民投票後まで財務相会合も実務者レベルの交渉も行わない考えを示した。

 EUの金融支援が失効した1日、ギリシャ側が一定の条件付きで財政再建策を受け入れるとの書簡をEU側に送り、一時は財務相会合での協議進展に期待がかかった。だが、それを打ち消したのは、書簡の送り主のチプラス氏だった。

 チプラス氏は会合直前のテレビ演説で、銀行休業の責任はEUにあるとし、EUの指導者らを「過激な保守勢力だ」と批判。「(再建策に)イエスというよう脅迫している」と主張し、投票での反対を訴えた。

 EUではオランド仏大統領が1日も国民投票までの合意を目指す必要性を訴え、チプラス氏の翻意を模索する機運もあった。しかし、妥協案を出す一方で批判を展開するチプラス氏にEU内部で困惑が広がり、財務相会合では協議見合わせに異論は出なかった。

 2009年の議会選で当選し、今年1月の議会選で急進左派連合(SYRIZA)が第一党となったため、史上最年少の若さで首相の座に就いたチプラス氏。その不可解な態度がEU側を翻弄している。

 5日の国民投票で再建策が否決された場合、事態がどんな方向に動くのかも見えないのが実情だ。

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