【飛び立つミャンマー】テイン・セイン氏再選が現実味 (1/3ページ)

2015.7.17 05:00

ミャンマーの67回目の独立記念式典で手を振るテイン・セイン大統領。大統領府も同大統領が健康上の理由で、再選を目指さないとした一部報道を否定。出馬の可能性を示唆した=今年1月、ネピドー(AP)

ミャンマーの67回目の独立記念式典で手を振るテイン・セイン大統領。大統領府も同大統領が健康上の理由で、再選を目指さないとした一部報道を否定。出馬の可能性を示唆した=今年1月、ネピドー(AP)【拡大】

 ■スー・チー氏大統領就任、極めて困難

 次期総選挙が11月8日に行われることが決まった。選挙は与党、連邦団結発展党(USDP)と、アウン・サン・スー・チー氏率いる野党、国民民主連盟(NLD)の事実上の一騎打ちとなる。ただ、現状では憲法上の制約からNLDが単独過半数を獲得するのは難しいうえ、比較第一党になってもスー・チー氏が大統領に就くのは極めて困難な状況だ。こうしたなか、今期限りで引退するとみられていたテイン・セイン大統領が再選を目指すとの見方が急速に強まっている。

 ◆軍人枠25%維持

 大統領の資格要件や軍人議員枠の縮小などが焦点となっていた憲法改正をめぐる与野党の協議は、物別れに終わり、選挙前の憲法改正は難しくなった。NLDは総選挙での勝利を前提に、選挙後に改めて憲法改正を目指す構えだ。しかし、現憲法で軍人枠25%は維持されたため、仮に総選挙でNLDが圧勝したとしても、憲法改正に必要な75%以上の賛成を得ることは不可能だ。つまり、スー・チー氏が大統領になることはあり得ない。

 さらに少数民族の各政党は前回、USDPが圧倒的に強い状況の下、上下両院で74議席を獲得した。これは全体の15%を占めており、今回も同程度の議席を確保するとみられる。少数民族の各政党は「前回の補欠選挙でNLDが少数民族側との約束を無視し、少数民族地域に多数、NLDの独自候補を立てたことを許していない」(地元ジャーナリスト)とされる。

 このため、選挙後の議会で必ずしもNLDに協力するとは考えられないという。また、USDPも激減するとはいえ、資金力や組織力が強いため、一定数を確保するのは確実だ。これらを勘案すると、NLD単独で過半数を確保するのは難しい情勢といえる。

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