マレーシアとの2国間協議に臨む甘利TPP担当相(左)=29日、米ハワイ州ラハイナ(共同)【拡大】
渋谷和久内閣審議官は29日、TPP政府対策本部が現地で開いた業界団体向けの説明会で「(新薬問題で)方向性が出ないと他の問題で(交渉の)カードが出ない」と強調した。
合意の障害として浮上してきたのがマレーシアとメキシコ。特にマレーシアは広範な交渉分野でマレー系住民を厚遇する「ブミプトラ(土地の子)政策」に関連する部分を例外扱いとするよう主張しており、交渉の足を引っ張っている。
もともと、マレーシアは民間企業との公平な競争条件を確保するための国有企業改革に対し、ブミプトラ政策が阻害されるとして反発してきたが、協定適用の例外を定める法的・制度的事項などでも例外扱いを求めている。
メキシコは乳製品の市場開放に消極的な姿勢を強めており、ニュージーランドや豪州がいらだちを募らせている。(本田誠)