【高論卓説】“万里の長城”が守る市場 中国のネット産業は外資に門戸開け (2/3ページ)

2015.8.3 06:21

 中国で地図アプリを使おうとすると「百度(バイドゥ)地図」など中国独自のアプリを使わざるを得ない。グーグルのサービスに接続できないからだ。メッセージアプリのLINEも昨年7月頃から中国では使えなくなっている。駐在員が日本にいる家族とメッセージのやり取りをしようと思うとテンセントの「微信」(英語名WeChat)などを使わざるを得ない。

 「アラブの春」で大きな役割を果たしたツイッターやフェイスブックも同様だ。当局に都合の悪い不特定多数と連絡を取れるアプリは、グレート・ファイア・ウォール(GFW)と呼ばれるネット上の「万里の長城」によって外部と遮断されている。

 中国の3大ネット企業は頭文字をとってBATと呼ぶ。Bはバイドゥ、Aはアリババ、Tはテンセントを指す。バイドゥはグーグルと同様に検索エンジンと地図アプリを中心に成長、アリババはアマゾンと同じインターネット通販分野、テンセントはフェイスブックと類似のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)分野を中心に発展してきた。アリババは、昨年9月のニューヨーク証券取引所での新規株式公開で時価総額が約25兆円となり、大きく報道されたのでご存じの方も多いと思う。

規模が大きく外資にとっても魅力的なガラパゴス市場

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