70年談話を発表し、記者会見する安倍晋三首相=14日、首相官邸【拡大】
日本悪玉論が支配的ななか、安保法案を通すために大向こう受けを狙い、その本心を隠して自虐史観に甘んじた“粉飾”談話を出したのならば、安倍首相のポピュリズム志向が表れているとみることもできるでしょう。
中国の軍事的台頭に対峙する日本として抑止力の強化は急務です。安保法案への風当たりの強さを見ても、戦前・戦中の日本を侵略国家とみなす歴史認識を払拭しないことには、憲法9条の改正をはじめとする防衛力の抜本的な強化は困難です。
東京裁判史観の一掃は、アジア太平洋地域の安全保障環境が悪化するなか、この国を守り抜くとともに、地域の平和及び安全を確保するためにも避けられないと私たちは考えています。
しかし、安倍談話が自虐史観を踏襲していることから、首相は悲願である憲法改正を諦めたと見なさざるを得ません。安倍政権に歴史認識の見直しや改憲を期待できないことが明白になった以上、わが党が先頭に立って、歴史認識を巡る日本の名誉を回復し、世界の平和と繁栄に貢献できる国家へと日本を飛躍させるべく、新しい国造りに邁進する決意です。
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【プロフィル】釈量子
しゃく・りょうこ 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。大手家庭紙メーカー勤務を経て、94年、宗教法人幸福の科学に入局。常務理事などを歴任。幸福実現党に入党後、女性局長などを経て、2013年7月より現職。