太平洋全域に生息し、北太平洋の沖合や日本の近海で取れるサンマだが、日本の漁獲量は08年の34万3225トンをピークに減少が続き、13年には14万7819トンに激減している。日本は排他的経済水域内で大半のサンマを漁獲しており、公海での漁獲量は少ない。
一方、ここ10年で台湾や中国などの漁獲量は急増している。特に台湾は中国向けの輸出が拡大した08年以降に毎年10万トンを超え、13年には初めて日本の漁獲量を上回った。
漁獲の大半は北太平洋の公海で、サンマの群れが日本付近に来遊する前の公海上で先取りし、日本の漁船の約5倍となる1000トン規模の漁船で「稚魚も多く取られてしまう」(漁業関係者)。消費国となった中国も同様の手法で北太平洋公海で漁獲しており、漁獲量は14年までの2年間で約38倍の7万6000トンに急増しているようだ。
日本はこうした公海での乱獲を防ぐため、漁獲枠や漁獲水域の設定などの実効性のあるルール作りを急ぐ構えだ。だが、各国とも自国漁業への影響を懸念しており、厳しい駆け引きが予想されている。