ハンガリー南部レスケで、警官の制止を振り払い、歩き始めたシリア難民ら=8日(共同)【拡大】
中東や北アフリカから多数の移民や難民が欧州に流入し、深刻な問題となっている。移民と難民はどう違うのか。Q&A形式でまとめた。(ベルリン 宮下日出男)
Q それぞれの定義は
A スイス・ジュネーブに本拠を置く国際移住機関(IOM)によると、「移民(migrant)」は外的要因ではなく、「自身や家族の将来の展望の改善」などの目的で、自発的に別の国や地域に移住する人々だとしている。
一方、「難民(refugee)」は1951年に採択された「難民条約」で、「人種、宗教、国籍、政治的意見、特定の社会集団に属すること」などを理由とした迫害を受ける恐れがあり、他国に逃れる者と定義される。紛争や人権侵害などを逃れた人々も難民として扱われている。
Q 欧州連合(EU)や関係国の見解は
A ハンガリーのオルバン首相は、バルカン半島を北上してくる人々が、より豊かな生活を目指してドイツなどに向かうことを踏まえ、「移民」として扱うべきだと主張。EUのモゲリーニ外交安全保障上級代表は、大半が内戦中のシリアやイラク、アフガニスタンの出身であり、「主に難民の流入だ」という見方を示している。