これに対し、黒田総裁は「米利上げの可能性に懸念を示す新興国は少なくなっている」などと繰り返した。世界銀行や国際通貨基金(IMF)が米国に対し、慎重な判断を求めているのとは対照的な発言だ。
日銀はこの日、新興国経済の減速を理由に輸出と生産の景気判断を下方修正した。これについても黒田総裁は「企業収益は過去最高水準」とし、企業が設備投資や賃上げに資金を回す動きは弱まっていないとの見方を強調した。
こうした黒田総裁の発言に、SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは「中国・新興国経済の鈍化に円高、原油安と外部環境は悪くなっている。今の市場の感覚からすると楽観的だ」と指摘した。