記者会見する米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長=17日、ワシントン(ロイター)【拡大】
米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを見送った背景には、8月以降明らかになった中国経済の減速がある。イエレン議長は米国経済の堅調さに自信をみせながらも、海外経済の不調が米国に波及する懸念を拭い切れていない。また米国経済自体にも物価上昇率の低迷という弱みも残っている。ただし年内利上げの可能性が消えたわけではなく、イエレン氏は国内外の経済状況をにらみながら、慎重にタイミングを見極める考えだ。
「議論の多くが、中国や関連経済が抱えるリスクに焦点があてられた」
イエレン氏は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、FRBとして中国経済に大きな関心を払っていることを明かした。
イエレン氏は6月の記者会見で年内利上げの可能性を明言。市場では今回のFOMCでの利上げが確実視された時期もあった。
しかし、8月中旬に中国の経済指標の悪化を機に世界中で株価が急落すると状況は一転した。イエレン氏は17日の記者会見で「金融市場の動きは中国経済が下押しされるリスクへの懸念があることの表れだ」として、米国経済への波及に警鐘を鳴らした。
また、米国にも物価上昇率の弱さという悩みの種もある。