記者会見する米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長=17日、ワシントン(ロイター)【拡大】
FOMC後に発表された経済見通しでは、参加者が予想する2015年の個人消費支出(PCE)物価指数の上昇率はわずか0・4%で、目標とする2%を大きく下回った。原油安やドル高の影響を考慮した結果、6月時点の予測(0・7%)からも落ち込んだかたちだ。
ただし失業率が5・1%まで改善し、4~6月期の成長率が3・7%に達した米国経済への信頼感が揺らいだわけではない。経済見通しではFOMCメンバー17人中13人が年内の利上げを予想しており、FRBは利上げに向けた姿勢を維持している。
FRB内には利上げ時期が遅れて資産バブルが始まれば、急ピッチでの利上げを余儀なくされ景気を下押しする圧力が過剰になりかねないとの不安もある。エコノミストからは「FRBが早すぎる利上げで景気を後退させるリスクよりも、FRBの利上げが遅くなりすぎるリスクの方が大きくなっている」との声も出ている。
現状のまま米国経済が減速すれば世界経済は牽引役を失ってしまうだけに、イエレン氏が担う責任は重みを増している。(ワシントン 小雲規生)