安倍晋三首相は24日の記者会見で、国内総生産(GDP)を600兆円に引き上げる目標を掲げた。これまでアベノミクスの恩恵を受けるのは大企業が中心だったが、子育て支援などを充実して家計の消費活性化を狙う。ただ、規制改革や財政健全化など課題は山積しており、思惑通りに景気回復が進むかどうかは見通せない。
内閣府が7月にまとめた中長期試算では、GDPが実質で年率2%、名目で3%以上のペースで成長した場合、2014年度に490兆円だった名目GDPは20年度に594兆円、21年度に616兆円に達するとしていた。
ただ、4~6月期のGDP改定値は年率換算の実質で前期比1.2%減に陥った。中国経済の成長鈍化など海外では逆風が強まり、GDPの6割を占める個人消費の落ち込みも顕著だ。
今春には日経平均株価が約15年ぶりに2万円台を回復したにもかかわらず、総務省が公表した7月の家計支出は実質で前年同月比0.2%減だった。