TPP閣僚会合を前に記者の質問に答える甘利TPP相=9月29日、米アトランタ(共同)【拡大】
輸入差益は政府が製粉会社などへ転売する際に、輸入価格に上乗せしており、現在は小麦で1キロ当たり約17円となっている。これとは別に、日本は国家貿易の枠外に、特別輸入枠を設定する。この枠内の関税はゼロだが、政府が輸入差益を徴収する「売買同時入札方式」を採用する方向だ。
小麦と大麦は国内需要の大半を輸入に頼るが、水田の転作の主力作物となっている。このため、国家貿易の仕組みや枠外税率は維持し、輸入の急増を防ぎたい考えだ。甘利明TPP担当相は29日、現地で記者会見し、今回の閣僚会合について「失敗すれば年単位で漂流するという危機感は各国が持っている」と強調した。(アトランタ 西村利也)