TPP交渉の大筋合意の見通しを示す会見を行った甘利明TPP担当相=4日、米ジョージア州アトランタ(小雲規生撮影)【拡大】
だが、米国では大統領が通商協定に署名する90日前までに議会に内容を通知しなければならない「90日ルール」がある。11月の合意では議会審議が来年2月以降にずれ込む。大統領選に向け、2月からは各州で予備選が始まる。党派対立はますます激化し、TPPの議会承認に必要な超党派の支持を得られるかには否定的な見方が多い。
こうした切迫感が最終的に参加国の歩み寄りにつながったようだ。
TPPは関税が撤廃され、貿易手続きが簡素化されることで、消費者には輸入品が安く買える恩恵が見込まれる。工業製品などを輸出しやすくなり、国内の雇用や収入にも好影響が期待される。
ビジネスマンの入国・滞在手続きが迅速化・簡素化され、投資ルールが整備されることで、大企業だけでなく、中小企業も地域の広大な市場への進出が容易になりそうだ。