中国人が日本の健康診断に殺到する背景には、中国国内の医療態勢の未熟さが要因の一つにある。先進的な医療なら、欧米諸国など日本以外の国でも受けることができるはずだが、中国人が日本に来るケースが多いという。まず、地理的な近さに加えて、中国人は日本人と同じ東洋人で身体的な特徴が似ていることなどから、日本の医療機関での受診を希望するようだ。
健康診断などを軸とした市場規模は5500億円になるといわれており、政府は経済産業省や観光庁を中心に「医療ツーリズム」への取り込みを進めている。
ただ、課題も多いようだ。アジアにはシンガポールやタイなどのように国を挙げて海外からの医療機関への受診者受け入れに取り組んでいる諸国がある。また、受診に際してトラブルが起きた場合にどう対処するかといった問題にも直面することになる。