経済財政諮問会議であいさつする安倍晋三首相(左)=4日午後、首相官邸【拡大】
政府の経済財政諮問会議が4日開かれ、新たなアベノミクスの第1の矢である「名目国内総生産(GDP)600兆円」に向けた具体策の原案をまとめた。現在の水準から約110兆円の上積みが必要で、環太平洋経済連携協定(TPP)による輸出増などを通じ、現在0.5%程度の潜在成長率を2%まで引き上げて対応する。
今回示した原案を踏まえ、安倍晋三首相は関係閣僚に対し、11月中に緊急経済対策をまとめるよう指示した。
「戦後最大のGDPを実現するため、経済界には設備投資と賃上げに取り組んでいただきたい。政府も後押しする」。安倍首相は諮問会議でこう話した。
原案は民間議員が提出したもので、政府はこの案などを踏まえて緊急経済対策をまとめ、来春まとめる「1億総活躍プラン」にも盛り込む。
原案では、GDP上積み分のうち、約60兆円を潜在成長率の引き上げ、約50兆円を、賃金上昇や原油安による交易条件の改善でまかなうとした。
潜在成長率を押し上げる対策として大きいのはTPPで、農水産物などの輸出が約4000億円、中小企業の輸出が3.7兆円増えると試算。インフラ受注も約20兆円増えるとした。