そのための推進協議会も設立され、産学官によるロボットの実証プロジェクトが動き出す。世界から注目される20年に、五輪会場に近接する東京・臨界副都心地区で、出迎えや道案内を担う案内ロボットや、誰もが会話に困らない多言語翻訳ロボット、自動運転や移動を支援するパーソナルモビリティー、高齢者・障害者を補助するアシストスーツなどを実演。訪れた人が気軽に未来社会を体験できるようにする。
協議会の鈴木寛会長(東京大学公共政策大学院教授)は「これまでの欧米に追い付け追い越せから、日本がユニバーサル社会のパイオニアとして新しい時代を創発し切り開く側に回る」と意気込む。
副会長でfuRo所長の古田貴之氏は「生まれ変わる日本を見てもらうプロジェクト。高齢化時代に求められる社会をイメージし、世界に発信する。今後5年間で日本の素晴らしさを見せるまたとないチャンス」と未来社会を見据える。
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高齢社会を迎えた日本が世界をリードしていくには、従来の「ものづくり大国」から「ものごとづくり大国」に変わる必要がある。そのためにはロボット技術をツールに人を幸せに導き、日本が描くユニバーサル社会を世界に発信しなければならない。
だが、ハードだけそろえても世界を納得させるのは難しい。先進技術・ロボット化により高齢者や障害者、外国人が安全・安心に過ごせるようになっても、それだけでストレスは解消されない。リピーターになってもらうにはハードだけでなくハート、つまり配慮やおもてなしも必要だ。