日銀は25日、10月30日に開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表した。会合では金融政策を決める9人の政策委員のうち、「必要があれば追加金融緩和すべきだ」という“積極派”と、「2%の物価(上昇率)目標は中長期的に目指すべきだ」とする“慎重派”の対立が深刻化している実態が浮かび上がった。
市場では、同会合で日銀が追加緩和に踏み切るとの観測が広がっていたが、黒田東彦総裁は記者会見で、「いろいろ議論はあったが、具体的に追加緩和の提案はなかった」と説明した。
議事要旨によると、委員全員が、今後の物価見通しについて「下振れリスクが大きい」との認識を共有した。さらに、多くの委員は「物価目標の早期実現のために必要があれば、躊躇(ちゅうちょ)なく政策調整すべきだ」と発言。このうち1人は「追加緩和の手段に限りはない」と付け加えた。