政府は3日、2016年度予算案の一般会計総額を97兆円前後とする方向で調整に入った。当初予算として4年連続で過去最大を更新する。高齢化で社会保障費が伸びるほか、離島防衛強化で防衛費が初めて5兆円超となるなど「政策経費」が最大の73兆円台に膨らむ。景気回復で税収は57兆円程度に増える見込みで、国の新たな借金となる「新規国債発行額」は4年連続で減り35兆円前後となる見通しだ。
政府は24日に16年度予算案を閣議決定する。各省庁の概算要求総額は102.4兆円。ただ16年度は、財政健全化計画の初年度に当たるため、財務省は5兆円以上圧縮して96兆円台後半まで削り込みたい考え。各省庁との予算をめぐる攻防が激化する。
財務省は、政策経費のうち半分程度を占める社会保障費の伸びを16年度以降は年5000億円程度に抑えたい考え。厚生労働省は16年度に6700億円増を求めており、財務省は医療サービスの公定価格である「診療報酬」を引き下げることで圧縮を目指す方針だ。