16日、米ワシントンで利上げについて記者会見する米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長(ゲッティ=共同)【拡大】
米国の11月の失業率は5・0%で約7年半ぶりの低水準を維持し、就業者数も堅調な拡大が続く。一方、物価上昇率は昨年秋以降の原油安の影響を大きく受けているエネルギー価格や食品価格を除いたコアベースでも1・3%で、FRBが目標とする2%を下回っているが、イエレン氏は雇用の改善などを理由に「物価上昇率が2%に向かう合理的な確信が得られた」としている。
FRBの利上げは06年6月に政策金利を0・25%引き上げ、年5・25%としたのが最後。低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題の拡大を受けた07年9月からは利下げ局面に入り、リーマン・ショック後の08年12月には政策金利を年0~0・25%とするゼロ金利政策を導入していた。