最大の試練、「もんじゅ」の命運は? 正念場を迎えた原発銀座 (4/7ページ)

2016.1.17 07:23

最後通告が突きつけられている高速増殖炉原型炉「もんじゅ」=福井県敦賀市

最後通告が突きつけられている高速増殖炉原型炉「もんじゅ」=福井県敦賀市【拡大】

 高浜1、2号機は審査が終了している3、4号機と同一のデータを用いる審査項目も多いため、それほど時間は要さないとの見方が大勢だ。

 一方、美浜原発は1、2号機の廃炉が決まっており、一から必要書類を作成する必要がある。書類の提出の遅れなどから、規制委から期限内に審査が終わらない可能性を示唆されるなど、見通しは厳しい。

 廃炉の可能性も取り沙汰されるが、関電は美浜3号機の運転延長に強いこだわりをみせており、対応人員を増強。地元も再稼働を強く望んでおり、正念場の1年を迎えている。

 もんじゅ、試練の1年に

 県内の原発で、最大の“試練”に直面しているのが、運営主体の変更を勧告されている日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(敦賀市)だろう。

 機器の点検漏れなど、度重なる保安規定違反で、ほとんど運転実績がないもんじゅに、昨年11月、ついに規制委の堪忍袋の尾が切れた。半年をめどに新たな運営主体を探すように馳浩文部科学相に勧告。廃炉の可能性すらある厳しい内容だった。勧告を受け、文科省は12月末に検討委員会を立ち上げたが、メンバーの選定に苦慮し、開催が想定より遅れるなど、苦難の船出に。今後、メンバーの追加も検討しながら、運営主体の選定を急ぐ。

しかし、国内には高速炉に関するノウハウを蓄積している組織が…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。