中国海南省海口市の証券会社で仮眠をとる個人投資家=27日(共同)【拡大】
【上海=河崎真澄】27日の中国株式市場は小幅続落し、市場全体の値動きを示す上海総合指数は前日終値に比べ0.52%安い2735.56で取引を終えた。
中国当局に景気対策の動きがないことに個人投資家がいらだち、一時は下げ幅が4%を超えて2700を下回る場面もあった。だがその後、割安感の出た銘柄が買い戻されるなど方向感の乏しい展開になった。
結局は続落し、終値では前日に続き2014年12月上旬以来、約1年2カ月ぶりの安値水準となった。
市場では当局に株価下落や景気低迷への本格的な緊急対策を求める声が強まっているが、機関投資家を中心とした政府の指示を受けたとみられる買いが打ち消す形となっている。