上海株一時４％下落、１年２カ月ぶり安値　景気対策の動きなく個人投資家いらだち (2/2ページ)

　市場関係者によると、投資家の９０％近くを占める個人は、「人民元安と海外への資金流出の傾向が中国経済の足を引っ張り、株価押し下げの要因になると懸念を強めている」という。

　一方で、中国当局は元安懸念から利下げなどの金融緩和に消極的で、財政出動などの景気対策も不良債権を積み増す恐れがあるとして手をこまねいている。

　市場では２月上旬に始まる春節（旧正月）連休を控え、利益確定の売り圧力がなお続きそうな気配だ。