12日午前の東京外国為替市場の円相場は大幅続伸し、1ドル=112円台前半で取引された。
午前10時現在は、休日前の10日に比べ2円48銭円高ドル安の1ドル=112円40~43銭。ユーロは2円46銭円高ユーロ安の1ユーロ=127円12~13銭。
イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で追加利上げを慎重に判断する考えを示し、米国が早期に利上げに踏み切るとの観測が後退した。日米の金利差が縮小するとの思惑から、円を買ってドルを売る動きが優勢となった。
11日の海外市場では、欧米の株安や原油安を背景に投資家の消極姿勢が強まり、比較的安全な資産とされる円に買いが集中した。円の対ドル相場は一時、約1年3カ月ぶりの高値水準となる1ドル=110円台に急騰した。