ともに有力産油国であるサウジアラビアとロシアのエネルギー担当相が16日、カタールの首都ドーハで会談した。会談内容は明らかになっていないが、原油安を背景に、石油輸出国機構(OPEC)とロシアによる協調減産を協議した可能性がある。ロイター通信が伝えた。
原油価格の下落が一段と進んだ年明け以降、サウジとロシアの担当閣僚による会談が公になったのは初めて。
会談には、サウジのヌアイミ石油鉱物資源相とロシアのノバク・エネルギー相が参加した。いずれもOPECに加盟するカタールとベネズエラの閣僚も加わった。
16日のニューヨーク原油先物相場は、協調減産への期待感から上昇し、指標となる米国産標準油種(WTI)3月渡しが時間外取引で一時1バレル=31ドル台をつけた。(共同)