新幹線開業を前に、北海道ツアーのパンフレットが目立つ旅行代理店=東京都千代田区【拡大】
一方、北海道へと向かう旅行商品は、東北と道南などを組み合わせた周遊ツアーが目立つ。「途中下車ができる鉄道のメリットを生かし、飛行機と異なる旅の魅力を打ち出す」(大手)狙いだ。
JTBは秋田県の十和田大湯温泉で1泊して、翌日に新幹線で函館入りする3日間の「桜の名所をよくばり周遊」(約9万~14万円)ツアーなどを展開。JTBの担当者は「これまで東北と北海道をセットで楽しめる旅行商品は少なかった。北海道新幹線の開業で企画しやすくなった」と説明する。
日本旅行も、青森と函館での宿泊を組み合わせ、2カ所の朝市で新鮮な海の幸を載せた「オリジナル丼」を味わうプランなどを売り込む。
ただ、東京から新函館北斗への直行時間は最も速い列車でも4時間を超えるため、片道は飛行機を利用するプランも目立つ。