ロシア極東カムチャツカ半島のウスチカムチャツクで稼働を始めた日本製の風力発電設備=2015年12月(共同)【拡大】
ロシア極東カムチャツカ半島は、モスクワから6000キロ超という地理的な要因で地域の発展が遅れていた。しかし、プーチン大統領の「極東を開発せよ」との号令のもと、経済の停滞と人口流出が目立つ遠隔地の様相が変わり始めている。そこには日本の技術協力があった。
軍港都市として、かつては立ち入りが制限されていた半島の中心地ペトロパブロフスクカムチャツキー。ロシア政府は北極海と太平洋の出入り口に近い同港を、観光や北極海航路の拠点として整備しようとしている。
北極海航路は、日中韓と欧州を最短距離で結ぶ。北極海の航行には耐氷構造の専用船が必要だが、耐氷船は燃費が悪い。同港を耐氷船と一般船の貨物積み替え基地とする構想だ。
現地政府が設立した開発会社は、コンテナターミナルの建設に外資導入を計画。ミハイル・コステネッツ副社長は「中国や韓国と具体的な協議を始める」と述べた。
港からは富士山に似た雄大な火山が望める。近年は日本など外国のクルーズ船が頻繁に寄港。新客船ターミナルも年末までに完成の予定だ。