ロシア極東カムチャツカ半島のウスチカムチャツクで稼働を始めた日本製の風力発電設備=2015年12月(共同)【拡大】
ペトロパブロフスクカムチャツキーから未舗装道を北に約700キロ進むと、半島中部のウスチカムチャツクに行き着いた。この先に車道はない。小さな漁村に動いていたのは、3基の日本製風力発電機。省エネ分野の日露協力の一環として新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、本部・川崎市)が主導し、駒井ハルテック(東京都台東区)などが建設。NEDOが12億円を投じ、昨年9月に完成した。遠隔地の弱点である不安定な燃料供給を補う試みだ。
村の電力はソ連時代のディーゼル発電機が頼り。輸送コストがかさむため燃料は高い上、悪天候で供給が途絶えれば停電する恐れもある。電力会社カムチャツカエネルゴは、発電の2~3割を風力に切り替えれば「大幅なコスト削減になる」と期待する。
ウスチカムチャツクの国営企業エンジニア、ビクトルさんは風力発電の送電開始後「電力供給が安定したことに気がついた。停電もかなり少なくなった」と話した。(ウスチカムチャツク 共同)