大都市で特に深刻になっているホテルの客室不足対策として、民泊の推進や、宿泊施設整備を対象とした容積率緩和を盛り込んだ。
こうした野心的な目標を掲げたのは、国内総生産(GDP)600兆円を達成する原動力として、観光を日本の基幹産業へと育てるためだ。
年間4000万人という規模は、2014年に世界5位だったイタリアと6位トルコの中間。観光庁の試算では、20年に日本が目標を達成すれば、14年の世界22位から8位へ飛躍する。
「近隣のアジア諸国で中間所得層が拡大していることは有利に働く」。観光庁の田村明比古長官は同日、目標達成への見通しを述べた。為替レートが円高へ振れれば訪日観光にはマイナスだが、中長期的には経済発展に伴う海外旅行需要の増加が続くとの想定だ。
国連の世界観光機関は、14年に11億3300万人だった世界の海外旅行者数が30年までに18億人に伸びると推計。その流れに加え「できることは全て行う」(安倍晋三首相)官民を挙げた取り組みで「観光先進国」を目指す。