熊本地震で倒壊多数、耐震化が急務 公共施設は更新期、財政力に課題 (3/3ページ)

2016.4.18 07:27

地震で一部損壊した熊本県宇土市の市役所=16日

地震で一部損壊した熊本県宇土市の市役所=16日【拡大】

 室崎益輝神戸大名誉教授(防災計画)は、耐震補強が徹底されなかったことが原因との見方を示し「助かった命もあったはずだ」とみる。

 16日未明の地震では熊本県宇土市の市役所も損壊。築50年以上といい、03年度に「震度6強程度で大きな被害を受ける可能性が高い」と判定され、市が建て替えを検討中だった。

 公共施設の多くは高度経済成長期に建ち、全国的に更新時期を迎えている。災害時に避難所になる公立小中学校は国の手厚い補助もあり、文部科学省によると、15年4月1日時点で95.6%が耐震化を完了。一方、市役所や役場などの庁舎は総務省消防庁の15年3月末時点調査で74.8%と「財政力の弱い自治体ほど対策が後回しになっている」(自治体関係者)のが実情だ。

 大規模地震に耐えうる新耐震基準で建てられた建物なら、震度6強の揺れが繰り返しても「まだ余裕はあるはずだ」と山田教授は言う。「老朽化した建物が使われているのは危険で、耐震化を急ぐべきだ」と指摘した。

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