菅義偉官房長官は18日午前の記者会見で、熊本県を中心に相次いでいる地震で、被災者向けに提供する非常食を90万食から180万食に倍増する考えを明らかにした。当初は家屋の倒壊などに伴う避難者約10万人分として3日間計90万人分の食料を用意したが、避難所を利用する人が想定以上に増えたための措置。菅氏は「自宅で生活していても停電や水道が止まり、避難場所に来る人が多数いる」と説明した。
菅氏は「支援物資は避難者一人一人の手元まで確実に届けなければ意味がない」と強調。「各市町村の指定場所から物資の輸送が困難な場所に対しては自衛隊とも連携し、万全を尽くす」と述べ、救援物資の輸送に全力をあげる意向を示した。