【高論卓説】バリュー株の復活なるか 銀行、エネ銘柄主体に反発の可能性 (1/3ページ)

2016.5.10 05:00

 最近の米国市場ではバリュー株の復活が話題になっている。本稿ではバリュー株投資の概要を振り返り、今後の投資の見通しについて考えてみよう。

 バリュー株投資とは割安株投資である。「割安株」とは本来の会社の持つ価値に比べて株式市場では安い株価がつけられているという意味である。しかし割安であるから必ずしも、いつももうかるというわけではない。割安には割安に放置されている理由もあるからだ。一般には株価純資産倍率や「P/Eレシオ」と呼ばれる株価収益率などで倍率の低いものが割安とされ、バリュー株と定義される。

 バリュー株の反対側に対置されるのがグロース株である。グロース株は「成長株」と呼ばれるぐらいだから、いかにももうかりそうだが、ここでいう「成長」とは、これまで成長してきたという意味で、今後も成長するのかは分からないし、これまでの成長に見合う高い株価が既につけられている可能性が高いので、これも必ずしも、いつももうかるというわけではない。

 成長株を選ぶ基準は、高い売上高伸び率や収益成長率などであるが、こうした基準を満たす銘柄は、バリュー株を選ぶ際の基準である株価純資産倍率やP/Eレシオの高いものが多く、結果としてバリュー株の反対側に対置されることになる。一般にグロース株が上昇する時にはバリュー株は下落しやすく、この反対もしかりである。

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