□自民党・塩谷立政調会長代行
私たち自民党が2012年に再び政権に復帰してから、3年以上が経過した。この間、アベノミクス三本の矢(「大胆な金融政策」「機動的な財政出動」「民間投資を喚起する成長戦略」)を矢継ぎ早に放ち、経済を最優先にして、全力を尽くしてきた。
この結果、11年度は42.8兆円であった税収が、16年度には57.6兆円の見込みで、14.8兆円(国・地方で21兆円)の増収となった。実質国内総生産(GDP)は第2次安倍内閣発足当時と比べて12兆円増え、企業収益も過去最高となった。
雇用の面でもアベノミクスの成果が出ている。春闘の賃上げ率は政権交代後2年連続で2%を上回り、これは1999年以来の水準だ。今年は、中小企業が大企業を上回る、非正規が正規を上回るといった例も多く、格差は確かに縮小傾向にある。
最低賃金は3年間で約50円引き上げられ、今後、労働生産性の向上や取引条件の改善などで時給1000円をめざす。完全失業率は昨年10月に3.1%にまで改善、約20年ぶりの水準となり、今年3月の有効求人倍率は1.30倍と約24年ぶりの高水準になった。
このように、多くの経済指標が改善され、わが国経済はデフレ脱却まであと一息のところまできている。もちろん、地方の中小・小規模事業者は、いまだアベノミクスの恩恵を十分に実感できておらず、地方の隅々にまで暖かい風を届けるべく、現在、ローカルアベノミクスに取り組んでいる。
他方、世界の景気は、全体としては緩やかに回復しているものの弱さも見られる。中国経済の先行きの不透明感から、内外の金融市場が不安定な動きを示しており、欧州においては難民の流入が続き、政治・経済に与える影響が懸念される。