アメリカにも差別は根強くあるが、多様性を受け入れているからこそ、多民族国家が成立している。欧州諸国は陸続きで、すぐ隣にフランス、オランダ、スペイン、イタリアがあるという環境の中で、当然のようにお互いを受け入れている。
日本は今、グローバル競争の真っただ中にあり、かつての栄光は薄れつつある。日本がグローバルなステージで、次の進化を成し遂げるためには、多様性を受け入れられる国に生まれ変わる必要があるのではないだろうか。
言語などといったテクニック以前に、土壌そのものを変えていかなければ、日本は変わることができない。
帰国子女は日本のグローバル化を牽引(けんいん)することができる貴重な人材であり、彼らを生かすことは非常に大きなチャンスになると私は考えている。彼らを日本人化してしまう、もしくは彼らを失望させて海外の企業に就職させてしまうことは、日本にとって大きな損失だと言っても過言ではない。
協調性を大切にすることも重要だが、それだけではなく、自分とは異なる人を受け入れられる多様性のある日本になれば、グローバル化はもっと進むし、日本の企業への就職に興味を持つ外国人も増えるのではなかろうか。(隔週掲載)
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【プロフィル】森辺一樹
もりべ・かずき 海外販路構築のスペシャリスト。10年以上にわたり1000社以上の海外展開の支援実績を持つ。アジア新興国市場の販路構築が専門。海外市場開拓コンサルタントの第一人者として活躍中。“アジアで売る”ためのノウハウをネットラジオで無料配信中! www.spyderagent.com/podcast
>>森辺氏のツイッターは @kazukimoribe