【伊勢志摩サミット】東京株、政策期待で1カ月ぶりの高値 市場は第2次補正予算の規模に注目

2016.5.27 21:01

 伊勢志摩サミットが閉幕した27日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3営業日続伸し、終値は前日比62円38銭高の1万6834円84銭と、1カ月ぶりの高値になった。首脳宣言は世界経済の下方リスクが高まっているとして「適時に全ての政策対応を行う」と明記し、今後の国内の政策期待が支えとなった。ただ、米国の利上げの行方を見極めたいとの思惑などから薄商いで、この日の東証1部の売買代金は1兆6581億円と今年最低だった。

 午前中に首脳宣言の概要が伝わり始めると、平均株価は一時、前日比128円高まで上昇したが、その後は上げ幅を縮小し、もみ合った。前日に安倍晋三首相が世界経済の現状はリーマン・ショック前に似ていると言及し、市場では消費税増税先送りへの地ならしとの受け止めが出たが、「増税先送りはかなり織り込まれている」(三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジスト)との見方から、上値を追う展開にはならなかった。

 市場では今後の国内の経済政策について、消費税増税をめぐる判断に加え、「今年度第2次補正予算の規模が焦点」(市川氏)との声が多い。第2次補正予算の規模が大きくなれば、市場は円安・株高で反応しやすくなる。

 一方で、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は「第2次補正予算の規模が小出しと受け止められれば、市場は失望するだろう」との見方を示した。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。