リニア大阪延伸前倒し、名古屋開業までに環境アセス完了 JR東海社長表明

2016.6.2 20:31

山梨リニア実験線で公開されたL0系車両=山梨県都留市(鴨川一也撮影)

山梨リニア実験線で公開されたL0系車両=山梨県都留市(鴨川一也撮影)【拡大】

 リニア中央新幹線の大阪延伸の前倒しをめぐりJR東海は2日、工事の前提となる環境影響評価(アセスメント)手続きについて、平成39年の名古屋開業までの完了を目指す方針を明らかにした。

 安倍晋三首相が前日に資金調達の支援を打ち出したことをうけ、柘植康英社長が「名古屋開業後、できるだけ続けて次の工事を始められるよう全力を尽くしたい」と東京都内で記者団に述べた。

 大阪延伸についてJR東海は当初、名古屋開業後に経営体力を回復させ、平成47年に着工、57年に完成させる計画だった。しかし財政投融資などの政府支援が実現すれば、最大8年の前倒しが可能となる。

 このため、同社は大阪までのルート選定作業を加速。品川新駅や南アルプストンネルの難工事が山場を越え次第、人員を延伸区間の環境アセス手続きに回す。

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