米連邦準備制度理事会(FRB)は1日公表した景況報告(ベージュブック)で、4月初旬から5月中旬にかけて全国的に物価圧力がわずかに高まったとの見方を示した。雇用情勢の引き締まりに伴って賃金の上昇も続いており、景気を支える個人消費も小幅ながら増加した。年内の再利上げを視野に入れるFRBにとって前向きな兆しと言えそうだ。
ただ、経済活動は全米12地区の半数で「緩慢」な伸びにとどまっているとされ、年初の減速から完全には回復していないこともうかがわせた。一部には成長スピードの鈍化を報告する地区もあった。
連邦準備銀行による報告をまとめたベージュブックは、FRBが14、15両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で当面の金融政策を決める際の討議資料となる。
個人消費は多くの地区で増加。主力の自動車販売は減少を報告した一部の地区を除き、おおむね横ばいだった。製造業の状況は「まちまち」。(共同)