■憲法改正で真の地方再生を
わが国の抱える最重要課題の一つに、東京一極集中と地方の衰退・人口減少がある。戦後、田中角栄内閣の日本列島改造や竹下登内閣のふるさと創生など、多くの地方振興政策が行われたが、各地域は長期にわたって衰退していった。
安倍晋三内閣が進める地方創生政策も、内閣官房の地方創生本部が各地方に総合戦略を作らせるというものである。政府主導という点では過去の地方振興政策と変わらない。各地域の再生のためには、もはや国の行う個別政策に期待する時代ではない。中央集権的な国の仕組み自体を変える決断をすべきである。
以上のような現状認識の下、わが党は、国と自治体の関係を根本的に変える統治機構改革を、憲法改正によって実現すべきだと考えている。地方に権限と財源を渡して自立を促し、各地域が独自の政策によって、個性を生かした発展をできるようにすべきである。
自治体に権限を渡すべき身近な例として、待機児童問題がある。この問題は地域差が大きいので、国で一律の対応をすべきではない。主として大都市で生じている問題だが、大都市の中でも、例えば区によって実態は異なる。保育のニーズは、各地域の親の出産や働き方、各自治体の保育政策の変化などによって、時々刻々と変わる。
こうした変化には、地域ごとにしか対応できない。何人の保育士をつけるかという配置基準や、保育所の面積基準などは、地方の実情にあわせて、自治体の条例に任せるべきである。