安定を求める新富裕層の投資家たちは現金や不動産といった有形資産を好む傾向が強く、回答者の98%が現金や(譲渡性預金などの)現金等価物といった有形資産を所有する一方、株式、固定収益型商品を所有する人はそれぞれ79%と69%だった。
また、投資をする際、64%の人が友人や親族を重要な情報源だとしており、“身内”への信用が強く、“他者”を警戒する傾向も浮き彫りとなった。
このほか、国内市場の変動リスクを回避する有効手段である海外投資に関しても、知識不足などを理由に消極的な姿勢をみせており、関心があると答えた人はわずか35%だった。
今回の白書をまとめるにあたって、上海、北京、広州(広東省)、杭州(浙江省)の4都市で450人を対象にアンケートを実施。また、資産管理会社や銀行をはじめ、学界や金融サービス分野の記者といった各分野のオピニオンリーダーにも聞き取りを行っている。(中国新聞社)