アベノミクスが目指す新成長戦略は金融・ITのエンジンを武器にした一部のリーダー産業が経済を支配する「ウィナー・テイクス・オール」の構造を回避し、IT、IoT、AIが国民全体の武器となり、産業労働や国民生活の変革を通じて、大きく日本社会の中間層の再構築につながるものであることが期待される。
日本はそもそも歴史的には一部のリーダーに依拠する社会ではなく、「一億総活躍」によって成り立つ社会である。第4次産業革命こそ、日本人一人一人の知恵と創意と精神性をフルに発揮させる絶好の機会である。
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【プロフィル】土居征夫
どい・ゆきお 東大法卒。1965年通商産業省(現経済産業省)入省。生活産業局長を経て94年に退官。商工中金理事、NEC常務を経て、2004年企業活力研究所理事長。城西大学イノベーションセンター所長などを経て16年4月から現職。74歳。東京都出身。