
中央大の浅田統一郎教授【拡大】
安倍首相が消費税率10%への引き上げを延期したのは非常にいい決断だった。政府は消費税増税に頼らず、国民の役に立つ用途への政府支出を増やすべきだ。格差是正や社会保障の充実、災害に備えたインフラの保守点検など、やるべきことはいくらでもある。
財源には日銀の緩和マネーを使う。政府はさらに大々的に国債を発行し、日銀が市場や民間銀行を通じて購入すればいい。事実上の「ヘリコプターマネー」を進めるべきだ。
こうした手法を「財政ファイナンス」だとタブー視する人もいる。しかし、日銀が掲げる2%の物価上昇目標はまだ遠い。緩和マネーを活用すれば、国民が財布のヒモを絞ることはない。日銀はしっかり政府と連携していくべきだ。(山口暢彦)
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【プロフィル】浅田統一郎
あさだ・とういちろう 早大政経卒。1982年一橋大大学院博士後期課程単位取得満期退学。経済学博士(中央大)。駒大助教授、中央大助教授などを経て94年4月から現職。62歳。愛知県出身。