夏のバーゲン時期だったにもかかわらず、家計は財布のひもを固くしている。英小売協会の調べでは、国民投票の翌週以降、来店客数は前年の同じ時期に比べ3.4%減った。住宅や自動車の販売も既に鈍化している。
大和証券キャピタル・マーケッツ(ロンドン)は、英国の国内総生産(GDP)が7~9月期と10~12月期にマイナス成長に陥り、景気後退入りする可能性が高いと予想。EU市場との関係といった課題の解決までに「数四半期、場合によっては数年を要する」(大和証券のシクルーナ氏)とみるからだ。
英国がEU側に離脱を通告しない限り離脱協議は始まらない。下交渉に着手したい英国と、事前の話し合いを拒否するEUの対立は続いている。
EU欧州委員会は19日、離脱問題に伴いユーロ圏の成長率が16年に0.2ポイント、17年には0.6ポイント押し下げられる恐れがあるとの試算を公表した。国際通貨基金(IMF)も世界経済が16、17年とも2.8%に減速し、節目の3%を割り込む懸念があると指摘する。(ロンドン 共同)