
麻生太郎副総理兼財務相【拡大】
安倍晋三首相は8月3日に行う内閣改造・自民党役員人事で、安定した政権運営の継続に向けて麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官を留任させる方針を固めた。また、党運営の要である谷垣禎一幹事長の堅実な党運営を評価し、サイクリング中の事故でのけがの回復状況を見ながら続投させる意向だ。首相は一足早い「夏休み」を終えて24日に帰京。今後、本格的な調整に入る。
首相は参院選勝利で信任を得たとして経済政策「アベノミクス」を推進するため、「強力な新たな布陣を作る」としており、内閣の骨格は維持する。改造は中規模程度となる見通しだ。
これまで「女性活躍の推進」に向けて女性議員を登用してきたが、今回はこだわらない方針。
麻生、菅両氏は平成24年12月の第2次安倍内閣発足以降、政権中枢で首相を支えてきており、今後も欠かせない人材と判断した。長く官房副長官を務めてきた世耕弘成参院議員の閣僚起用も検討するほか、岸田文雄外相、稲田朋美党政調会長は要職で処遇する方針。