きょうから日銀決定会合、どうする追加緩和 残りカード少なく、小手先実施では逆効果に (2/2ページ)

 「タイミング悪い」

 第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミストは「2%目標の達成見通しは維持できそうなので、現行の金融政策を据え置く」と予想。追加緩和は達成先送りを伴う可能性が高く、そうなれば黒田総裁は任期中(18年4月まで)の2%到達を断念することになる。藤代氏は「事実上の『敗北宣言』と受け取られかねず、簡単には先送りできない」と分析する。

 シティグループ証券は追加緩和を予想しているが、高島修チーフFXストラテジストは「欧州の中央銀行が動かない段階でタイミングが悪い。本来は日銀が先に手の内を明かすべきではない」と持論を語る。

 日銀は、市場と財務省からの期待や圧力を背負って会合に臨むことになる。追加緩和を見送った場合や小手先の追加緩和で「期待外れ」とみなされた場合は、急ピッチの円高・株安に見舞われる危険性もある。

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 ■追加金融緩和に対する有識者の声

 第一生命経済研究所・藤代宏一主任エコノミスト/物価見通しの下方修正が小幅にとどまる可能性が高く、追加緩和を予想せず

 東短リサーチ・加藤出チーフエコノミスト/2017年度中の2%物価目標達成を維持するとみられ、追加緩和見送りの可能性が高い

 SMBCフレンド証券・岩下真理チーフマーケットエコノミスト/英EU離脱問題で欧州中央銀行が動かない中、日銀が先に追加緩和に踏み切るのは違和感がある

 大和証券・野口麻衣子シニアエコノミスト/マイナス金利の深掘りを予想するが、緩和手段の限界や副作用を考慮して二の足を踏むことも十分想定される

 楽天証券 窪田真之チーフ・ストラテジスト/小手先の追加緩和策にとどまり、失望されるだろう