こうした予想シナリオがあちこちで出るのは、この国では同じような前例があまりにも多いからだ。前出の通り、イ・セドル九段が「アルファ碁」との対局に負けたときもそうだった。
大統領府はただちに人工知能に巨額の予算を投じると発表した。大企業など民間も出し抜けに、総額2兆5千億ウォン(約2330億円)という投資目標を割り当てられた。
同紙コラムは、他者の成功を受けて大統領府がすぐに乗り出し「どうして私たちにはできないのか。韓国型○○○◯を作ろう」と目標を掲げ、政府機関はもちろん民間企業や政府系研究所までもが一斉に飛びつく現象を、何度も目の当たりにしてきたと嘆く。
そして韓国が強い分野に粘り強く取り組んで成果を出すことができず、他者の成功ばかりを素早く追いかける「ファスト・フォロワー」の習性を捨てられずにいると指摘するのである。