表彰式で握手する400メートル自由形で金メダルのホートン(オーストラリア、右)と銀の孫楊(中国、左)=6日、リオデジャネイロ(ロイター)【拡大】
しかし、中国人記者が予選レース後の発言の真意をただしたところ、ホートンは発言を撤回するどころか、「私があのように言ったのは、彼がドーピング検査で陽性だったからだ」「ドーピング検査で陽性を示した選手と同じプールで戦いたくはない」と言い放った。
さらに別の中国人記者が「2人の関係はとても緊張しているように見えるが、なぜ友だちになれずに、このように一触即発なのか?」と尋ねると、ホートンは孫楊に対する敵意を否定し、「私はドーピング検査で陽性反応だった選手に対して不満があるのであって、孫楊に対してではない」と釈明した。
会見場に遅れて現れた孫楊は、ホートンと中国人記者の“バトル”を知らずに席に着いた。中国人記者が孫楊にホートンの発言について質問したところ、孫楊は「己が潔白なら説明するまでもない。五輪に参加する選手はみな尊重されるべきだ」と述べたという。
会見場には険悪な雰囲気が漂ったというが、中国メディアは孫揚の様子を「腹を立てることなく、顔に笑みさえ浮かべながら」と伝えた。