内閣府が15日発表した2016年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報値は、物価変動を除く実質で前期比0.0%増、年率換算で0.2%増だった。プラス成長は2四半期連続。住宅投資や公共投資の増加が下支えしたが、円高や海外経済の減速が重しとなり、設備投資や輸出は減少。個人消費も力強さを欠き、民需の弱さから景気の本格回復は遠い状況だ。
設備投資は0.4%減で2四半期連続のマイナス。円高などで企業の慎重姿勢が改まらず、工作機械や産業用機械が低迷した。輸出は船舶や鉄鋼製品がマイナスに寄与し、1.5%減と2四半期ぶりにマイナスへ転じた。熊本地震の影響で、訪日外国人客による消費が減っていることも輸出を下押しした。
住宅投資は日銀の金融緩和による住宅ローン金利の低下もあって5.0%増。公共投資は15年度補正予算の執行などの影響で2.3%増となった。
GDPの6割を占める個人消費は0.2%増と2四半期連続のプラス。節約志向で飲食や外食が低調だったが、自動車など耐久財の販売は好調だった。
景気実感に近いとされる名目GDPは前期比0.2%増、年率換算で0.9%増だった。