
選挙事務所でマイクを手に挨拶をする小池百合子氏=31日夜、東京都豊島区(早坂洋祐撮影)【拡大】
「18歳選挙権」導入後、初めて行われた東京都知事選。都内の10代の有権者は、どのように感じ、何を思ったか。
「都政に関心が向いたことは結果的に良かったけど、舛添要一前知事の辞任あたりから、情報番組が面白おかしく取り上げ過ぎた」。政治とカネの問題で舛添前知事が辞めて実施された今回の選挙。世田谷区の大学2年、木村輝さん(19)は選挙戦を振り返り、こう指摘する。
一方、世田谷区の高校3年、荒木甚(じん)さん(18)は「舛添前知事の問題を見て、第一に人間性が重要と思った」と強調。練馬区の高校3年、小田直輝さん(18)は「候補者同士の悪口の言い合いや揚げ足取りが多いように思う。政策の比較など、もっと有権者が候補者の主張を理解しやすいような選挙がいい」と訴えた。
投票先には頭を悩ませたようだ。杉並区の大学1年、大浦美里さん(19)は「街頭演説を立ち止まって聞くことがない。一番見るメディアはテレビなので、バイトが終わる時間帯に選挙関連の番組を流すなどしてほしい」。