「いる」の回答が最も高かった国は、スイス(95・8%)で、デンマーク(95・0%)、ドイツ(93・6%)が続き、米国(90・0%)や日本(88・5%)も全体平均(88%)を上回っていた。これについてOECDは「周囲の人々の支援を受けられなければ、生活の質が大きく低下する」などと指摘する。
今回の結果を受け、ソウル大社会学科の張徳鎮教授は朝鮮日報の取材に「韓国人が情に厚いというのは昔話だ。マウル(集落)など伝統的な共同体が瓦解し、社会問題を共に解決するのではなく、各自が世の中を生きていくという雰囲気が広がっているためだ」と分析している。
だが、これを国家レベルで考えた場合、韓国は「頼れる国がない」と解釈できなくもない。経済や政治問題を含め、韓国が国際社会で孤立していく恐れはないのかと、他国のことながら心配してしまう。隣国の日本さえも信頼する素振りを見せないのだから。