
韓国による竹島実効支配に誤ったシグナルを送ってしまった吉田茂元首相【拡大】
そもそもSEALDsは、「誰」が便宜供与したのか、国会内で記者会見を開いているではないか。こうした温室環境下での「約1年半の活動」で「大変なのかと感じた」のなら今後、政治活動はお止めになった方が良い。さらに意味不明なのは別のメンバー。
「市民の政治参加が当たり前の文化を創ろうと活動してきた」
オイオイ。それって《ひまわり学生運動》や《雨傘革命》に、まさに決死の覚悟で臨んだ若者のセリフだろ。メンバーの一人はこうも言った。
「敗戦とともに生まれた平和憲法の下で生まれ育ち、憲法の理念が私たちの活動の背中を押してくれた」
小欄も「平和憲法の下で生まれ育った」が、考え方は全く違う。「憲法の理念が私たちの足を引っ張りまくった」と確信している。
韓国の竹島実効支配も「憲法の理念」が誘発した。竹島にもSEALDs同様、吉田の亡霊が取り憑いているが、亡霊のまたの名を《吉田ドクトリン》という。
程度の低い不毛な安保論議の源流
吉田は首相として、自ら描いた大戦略を経済の復興→発展に絞った、と断言できる。大東亜戦争後の経済立て直しに、経済復興は最優先課題で当然ではある。吉田自身も言っている。
「日本は敗戦によって国力が消耗し、やせ馬のようになっている。このヒョロヒョロのやせ馬に過度の重荷を負わせると馬自体が参ってしまう」